秋
【体を温めて体内から潤す薬膳】

10月も中旬になり
湿度が低くなるとともに
空気も乾燥しやすくなってきました。


朝晩は冷えても日中は暑くなったり
日によって気温差が大きくなるなど
体調管理も気を使っていませんか？


気温が低くなるとともに
空気も乾いているため
この時期になると、皮膚や髪の毛が
乾燥しやすく、鼻や喉が渇きやすい
咳が出やすいなどの症状がみられます。


体を温める食材を中心に
体内から潤し、陰液を作る作用のある
食材を用いた薬膳メニューで
体づくりをしていきましょう。

［材料］（2人分- 調理時間20分程度）

＜潤しながら気を補うホワイトシチュー＞
・鶏肉　80g
・ジャガイモ　300ｇ～350ｇ位
（中３個）
・人参　150g位（小１本）
・ブロッコリー　80g位（1/2房）
・長芋　200g
・水　500cc
・牛乳　200cc
・塩　小匙2杯
・味噌　小匙2杯
・コショウ　少々
・小麦粉　少々
・オリーブオイル　大匙２杯

［作り方］

1).　鶏肉を一口大に切り、塩少々（分量外）と
コショウ少々を振り下味をつける

2).　人参、ジャガイモは一口大にに切る

3).　鍋にオリーブオイルを入れ、1に小麦粉を
まぶして皮目を下にして火にかける
軽く焼き目がついたら肉をひっくり返して
軽く焼き目がつくまで焼く

4).人参とジャガイモを加えて具材に
油が絡まる程度に炒め、水を加える。
この時、鍋底に肉を焼いて張り付いた
部分が出来ていたら、こそげ落として
溶かして下さい。
水が沸騰したらアクをすくい、
具に火が通るまで煮る（5分程度）




5).具が煮えたら味噌を入れて溶かし
火を止めて牛乳を加え、すりおろした
長芋を加えて全体をかき混ぜてから
火をつけ、弱火でとろみがでるまで煮る
（2分程度。時々かき混ぜること）



塩とコショウを加えて味を調節して完成



 

[薬膳メモ]

気と陰液（血液以外の体液）を補いながら
体を温め、肺や胃の働きを整えるレシピです

鶏肉、ジャガイモ、人参、ブロッコリーは
気を補いながら胃の働きを整えます

長芋と牛乳は潤す食材で陰液を生じさせます

また、長芋は気を補う作用もあり
粘り気は外に気を漏らさないように
体の中に閉じ込める働きをします

また、寒さを感じるような気温になると
辛温性の食材を用いて体を温めます



----------

・鶏肉(性味：平／五味：甘／脾・胃に作用）
気を作り、体を滋養する疲労を回復する
消化器系（脾や胃）の働きを活発にする
咳や喉、体内の渇きを改善する

・ジャガイモ(性味：平／五味：甘／胃・大腸に作用）
脾胃の気を補い、働きを活発にする
悪心、嘔吐、便秘の改善

・人参(性味：平／五味：甘／脾・肺に作用）
脾と肺の働きを健やかにして保つ
血を補い目の働きをサポートする
咳を止める

・ブロッコリー(性味：平／五味：甘／脾・胃・腎に作用）
脾胃の気を補い、働きを活発にする
腎を補い脳の働きを健やかに保つ
筋肉を作る、疲労回復

・長芋(性味：平／五味：甘／脾・肺・腎に作用）
脾と肺の気の働きを活発にし、元気をつける
陰を補い精を外に漏らさないようにする
食欲不振、頻尿、おりものの改善

・牛乳(性味：平／五味：甘／心・肺・胃に作用）
肺の気と陰を補い働きを活発にする
腸を潤し便秘を防ぐ
喉の渇きを改善する
皮膚を潤して皮膚病を改善する

・コショウ(性味：熱／五味：辛／胃・大腸に作用）
脾胃を温めて食欲を増進する
お腹の冷えによる疼痛、嘔吐、下痢の改善



----------

〇このレシピがおすすめの身体のタイプ
・疲れやすい、虚弱体質
・のどの渇き、肌や髪の乾燥
・胃や消化器系の働きが悪い、食欲不振
・冷えやすい、冷えると咳、腹痛、下痢、便秘になりやすい

×控えめに食べるのがおすすめな身体のタイプ
・暑がり
・乳製品、山芋のアレルギー

----------


［レシピ考案：国際薬膳師　清水柚紀子］

◆お食事のご相談、体質改善相談も随時承っております。

ご相談はこちら  ⇒  お問い合わせフォーム