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コロナ予防のための冬の体づくり
早いもので
12月も残すところ僅かとなりました。
12月21日に冬至を迎えて
これから夏至に向かって
昼の時間が長く、夜の時間が
短くなっていきます。
季節の移り変わりは
私たちの生活の変化だけでなく
身体にも大きな影響を与えてると
感じたことはありますか?
とっても当たり前のことですが
普段はそんなに
気にも留めないかもしれません。
でもそれが「コロナ対策にも繋がる」
とい聞けば、きっともっと聞きたくなる
のではないでしょうか。
ただ気温や天候に合わせて
衣服や食事を変えるのではなく
「なぜそうなのか」が分かると
季節にあわせた体づくりが
しやすくなりますよ。
そのヒントは中医学にあります。
中医学の知恵を使うことで
季節と体との関係が分かり
それに合わせた体づくりが出来ます。
中医学は自然哲学をベースに
古代中国で発展した伝統医学のこと。
「人間は自然の中の一部」
という考え方に基づいており
人間は自然からの影響を
受けて生活しているというのが
中医学の考え方のベースです。
例えば春は
草木が芽吹いて上へ上へと伸びる。
夏は成長が一番活発になり
秋は実りの時期を迎えた後に
実や葉を落とす。
そして冬になると、草木は枯れ
一部の動物は冬眠に入る。
また冬は、外気が冷たく、
万物を凍らせますね。
つまり、自然界の法則で考えると
冬は「休止」をしている状態。
地上では冷たく活気はなくなりますが
地下では春に向けて草木が力を蓄え
春を迎えるための準備をしています。
このように
冬は活動を抑えて「休止」しつつ
地下ではエネルギーを「貯蔵」して
次の活動のために備えているのです。
先ほど
『人間は自然の一部』
というお話をしました。
では、これを
私たちの体に置き換えると
どのような事が起こっているでしょうか。
冬は人間の体でも
「休養」と「貯蔵」する時期に当ります。
人間は冬眠はしなくても
体内は休養モードに入ります。
また冬は、五臓の腎五臓の「腎」
(生命エネルギーや水の貯蔵庫)の働きが
活発になる季節。
体を温めて、腎陽を養う(蓄える)ことも
冬を元気に過ごす上でとても重要。
冬にしっかり休養して腎を養うことで
春の「芽吹き」、つまりデトックスが
しっかりと出来ます。
こうした季節に合わせた体づくりの
背景が分かると、養生が
とても大切なのが分かりますよね。
コロナでも風邪でも元気な時でも
中医学の場合は
体内から元気や気力を養い
体内に外邪(ウィルスなど)を入れない
これが免疫力を高めるために
一番重要と考えます。
季節、環境、自分の体の状態を知り
それに合った方法で
健康を守っていきましょう。
来年はコロナも落ち着いて
少しでも明るい生活ができるように
なるといいですね。
2021年は誰もが健康で
笑顔あふれる日々を過ごせるように
なることを祈ります。
執筆:国際薬膳師 清水柚紀子
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