こんにちは、伊藤薬局です。


このところ、秋を通り越して
冬のような寒さになってきました。


急に気温が下がったことで
体調不良を感じていませんか？


寒くなるとご相談が増えるのが便秘。


中医学的では
秋は「燥」冬は「寒」の邪気（外邪）
の影響を受けやすい季節。


また、秋は
「肺」や「大腸」の働きが活発になり
トラブルも多くなります。


肺や大腸はは乾燥を嫌う特徴があり
また、寒邪により気血の巡りが
悪くなるため
便秘になりやすいのですね。




便秘を解消するには
善玉菌を多くして、悪玉菌を少なくし
腸内環境を整えることが重要です。


善玉菌も悪玉菌も腸内に常在している
細菌で、これらの菌が活動により
体内発酵が起こります。


体内発酵とは
善玉菌にエサを与えて、自分の腸内で
環境を良くする栄養素を作り出すこと。


この栄養素の一つが
「短鎖脂肪酸」です。


短鎖脂肪酸には
「酪酸」「酢酸」「プロピオン酸」
があり
これらを効率的に生産するためには
水溶性食物繊維が必要不可欠なのです。


つまり


水溶性食物繊維を摂る
　　↓
短鎖脂肪酸となり
善玉菌のエサになる
　　↓
善玉菌が増えて腸内環境を整える


ということ。



水溶性食物繊維を含んでいる主な食材は
昆布、ワカメ、もずくなどの海藻類や
里芋、オーツ麦、大麦など。


また、水溶性より発酵力は劣りますが
豆類、キノコ類、穀類などの
不溶性食物繊維もあわせて摂ることで
更に腸内環境を整える効果があります。


このように、元々私たちの腸内には
体内発酵により自分で腸内環境を整える
力を持っています。


発酵食品の効果効能も注目されてますが
体内発酵力を上げることも
意識したいものです。


便秘でお悩みの方はもちろんのこと
健康を維持するためにも
美腸づくりを心掛けましょう。




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