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汗でわかる健康状態。中医学の“汗”の意味

こんにちは、伊藤薬局です。
9月になっても、まだまだ暑い日が続きますね。
湿度も高いため、毎日大量の汗をかく事も多いのではないでしょうか。
適度な汗は新陳代謝を促しますが、過剰な汗はエネルギー(気)や体液(陰)を消耗します。
汗と一言に言っても、サラサラな汗もあればベタベタ下汗、暑い時にかく場合もあれば、緊張した時にかく汗など、いくつかの種類があります。
中医学で汗は「心の液」と呼ばれ、心(心臓)の働きが低下すると、津液のコントロールが乱れにて多汗の症状が出たり、他にも風邪などの外因による場合、精神的な内因による場合など、いくつかの原因があります。
<汗の種類と体の状態を5つの特徴>
1.自汗(じかん)⇒ エネルギー(気)不足
日中、高温の場所にいたり、運動もしていないのに、ダラダラ汗が出て止まらない
疲れやすい、またはいつも疲れが取れない、風邪をひきやすい
体内の気が不足している「気虚(ききょ)」の状態
2.盗汗(とうかん)⇒ 潤い不足
寝ている時だけ大量の汗をかき、目が覚めると汗が止まる
のぼせたり、喉が渇きやすい
体液や血液が不足による「陰虚(いんきょ)」のため、寝ている間に熱が生じて寝汗になる
3.冷汗(れいかん)⇒ 冷え状態
緊張したり、驚くと冷や汗をよくかく
手足が冷えやすい
急激な気虚状態に見られ、陽気(温める力)不足により、体温維持が困難になり冷たい汗をかく
4.頭汗(ずかん)⇒ 水分代謝が悪い
頭部や顔だけに集中的に汗をかく状態
「湿熱(しつねつ)」といって、体内に熱がこもり水分代謝の悪い状態の場合や
胃腸の消化機能が低下している場合、頭汗になりやすくなる
5.手のひら、足の裏 ⇒ 体のバランスが崩れている
緊張したときに出やすい
陰虚(体液不足)により体熱が過剰になっている時
心と脾の両方のバランスが悪く疲れている時、汗をかきやすくなる
<汗対策の食材と養生ポイント>
■気虚のおすすめ食材:山芋、かぼちゃ、じゃがいも、もち米、きのこ類、など
■陰虚のおすすめ食材:豆腐、にんじん、トマト、きゅうり、ゴーヤ、白きくらげ、梨、など
■生活習慣のポイント
・ヨガ、ストレッチ、太極拳などゆったりとして、呼吸を整える運動をする(激しい運動は体力を消耗するため)
・睡眠を十分にとる
・ストレス管理を心がける
といったことを心がけましょう。
汗は体からの重要なサイン。
自分の汗のタイプはどれか、健康状態を測るためにも役立ちます。
症状が気になる場合は、医療機関に相談しましょう。
また、当店でも食事や体質改善についてのご相談を承ってますので、お気軽にお問い合わせください。
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